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パイプ始めました


これはあくまでも私の自己流ですので、あくまでも参考までに読んで下さい。また、間違いだらけだと思いますので、随時、修正・加筆していくと思いますが、修正部分は消さずに打ち消し線でこんなふうに残しておくつもりです。私がどんな過ちを犯していたかを知ることが出来た方が資料性が高まると思いますので…。


▼準備

紙巻きたばこと異なるのは吸う為の準備がいることです。しかもこの準備次第では喫味がまったく変わってしまいます。

葉の玉を作る

まず、葉で直径4ミリほどの玉を作ります。これはとにかく「これでもか!」という位に強く丸く固めます。この葉の玉をパイプの底(煙道の入口)に落とします。これが簡易フィルターになって、吸い口まで葉や灰が入ってくることを防いでくれます。 ※この作業は必須ではありません。

葉を詰める

そして葉を詰めます。葉は詰める前にほぐしておき、パイプの底の方はゆるく、葉を足していくごとに少しずつ強めに、平らに均等に詰めていきます。

乾いた種類の葉は全体的にやや強めに、湿った種類の葉は全体的にゆるく詰めます。詰め加減が指で分からない場合は、火を付けずに吸い口から吸ってみて、その抵抗で確かめます。この時点であまり抵抗がありすぎるようだと、火を付けた後で葉が膨らんで息が通らないほど詰まってしまいますので硬くしすぎない様にします。

火床を作る

「こんなもんかな?」という感じに葉を詰め終わったら、吸い口から吸いながら葉の表面全体にムラなく炎を行き渡らせて上層を炭化(黒く)させます。火種の芯(というより板?)になる部分を作る過程なので、この時点ではまだ吸い始めません。あくまで準備です。

火を入れたことによって表面が黒く炭化するだけでなく、葉が膨らんでいるはずです。これをタンパーを使って上から潰して平らに仕上げます。タンパーはギュッと強く押すのではなくて、サクッサクッとごく軽く、タンパーの重みに任せる感じにした方がこの時点では無難です。


▼吸う

いよいよ喫煙開始です。吸い口から吸いながら、火床に円を描く様にして火をつけます。吸い始めたら、ボウルの温度を指で確かめつつボウルが熱くならない様に気を付けながら、とにかくゆっくりと吸う事を心掛けます。紙巻きタバコと同じ勢いで吸うと熱くて辛い煙になるだけでなく、パイプ自体も傷めてしまいます。また、3回に1回は吸うのではなく軽く吹くようにします。時々吹くことで火床の表面と内面が均等に焼け、また、煙道(吸い口までの管)に溜まった水分をパイプの底に戻し、さらにチャンバー(ボウルの中)にこもった水分(水蒸気)を外に排出する役目も果たします。

火種が消えそうだ

自信がない人は潔く、一旦吸うのをやめてしまうのが良いと思います。消えたらまた火をつければ良いだけのことです。私みたいにパイプに熟練してない人が火種に執着すると、熱く辛い煙を吸って舌を荒らすハメになります。また、弱い火種の状態の方が美味しいものです。格好良さやロングスモーキングではなく、美味しく吸うことが第一ではないでしょうか。

でも何とかしたい

小刻みに吸ったり吹いたりを繰り返してみます。すると、あら不思議…。火種が蘇ります。あまり派手にやると灰が飛び散ったり、火種が強くなりすぎてボールが熱くなってしまうのでホドホドに。

蘇んないんだけど

ボウルのトップを人差し指と中指の第2関節あたりで覆って、指の間から空気が送り込まれる様にして吸います。すると、結構な確率で火種が蘇ります。但し、この場合かなり濃い煙が発生しますので、むせない様に注意して下さい。

ボウルが熱い

まず、火種の勢いが弱まるまで吸うのをやめましょう。パイプにも良くないですし、その状態で吸い続けても煙が辛くて美味しくないです。この時にタンパーで火床を整えておくと良いでしょう。吸い続けたいのでしたら、このときに少し強めにタンパーで葉を潰すと火種が弱くなります。また、頻繁にボウルが熱くなる場合は、葉の詰め方が弱過ぎるのかもしれません。もう少ししっかり目に詰めてください。

スカスカで息が素通りする

葉が焼けて膨張したり、また、完全に焼けて灰になっても隙間が出来ます。スカスカな感触がしたら、全体をタンパーでサクッと軽く潰します。この時、燃え残った葉がチャンバー(ボウルの内側)の縁にこびり付いていたら、タンパーで崩して火床にしてしまいましょう。息がスカスカ、葉がフワフワな状態で吸い続けると、火種が強くなってボウルが熱くなったり、煙が焦げ臭くなって風味を損ないます。

詰まった感じで吸えないんですけど

恐らく葉を強く詰めすぎたか、もしくはタンパーで葉を潰しすぎたのでしょう。コンパニオンに付属しているピックで葉を穿って、適度な堅さに調節してから、再度火をつけましょう。

ブクブクいうんだけど

煙道(吸い口までの管)に水分が溜まっています。軽く吹いてパイプの底に水分を戻してやるか、テーブルに紙などを敷いて、そこに吸い口を下にして軽くトントンとノックすると、吸い口から水分が出てきます。ノックする時は灰をぶちまけない様に気を付けて下さい。またこの時には、差し込み部分がゆるんだり折れたりする原因になりますので、絶対に吸い口部分を引き抜かないで下さい。吸い口を抜いて良いのは、パイプが充分に冷めている常温の時だけです。

あまりこの状態が頻繁に発生するのでしたら、それは強くスパスパと吸いすぎているか、もしくは葉を詰める時にきつく詰めすぎて吸い方がきつくなっているのかもしれません。実際、パイプの吸い方に慣れてくると、そんなに大量に水分が溜まることはありません。

消えちゃった…(T_T)

気にしない気にしない。タンパーで火床を平らに整えて、再点火しましょう。

まだ少し葉が残ってるように見えるんだけど火がつかない

ご立派です。そこまで成し遂げれば充分じゃないでしょうか。そこで強引に火をつけようとすると灰を吸い込んでしまいます。残っている様に見えるのは最初に入れた葉の玉です。これは堅く丸めてあるのでなかなか火がつきません。逆さにしたパイプを灰皿に軽くトンと叩くと、灰とともにこの葉玉がコロンと出てきます。※最初に葉玉を作らなかった場合はコンパニオンに付属しているスプーンやピックで掻き出します。

底にある葉までしっかり吸うことで、チャンバー(ボウルの内側)全体に平均にカーボンが付着し、パイプ本体を延焼から守ってくれます。


▼お手入れ

吸い終わってパイプが常温まで冷めたら、分解して煙管にモールを通したり、チャンバーの底に水分が残っていたら拭き取ったり…と、お手入れも忘れずに。また、頻繁に吸う人は複数本のパイプを用意してローテーションさせれば、パイプが長持ちします。高価なパイプを購入した人は、必ずローテーションさせましょう。パイプを休ませてやることは、パイプの為にも喫味の為にも大切なことです。

カーボンが厚くなってきたんだけど

チャンバーに付着したカーボンはパイプを保護する役目を果たしてくれるのですが、あまり付きすぎてしまうと熱膨張でパイプが割れる原因になります。厚さが2ミリを超えているようでしたら、コンパニオンに付属しているナイフやスプーンなどで削りましょう。ただし、削りすぎに注意。

早くカーボンを付けたい

ブレークイン(チャンバーにカーボンを付着させる)がいらないパイプもあるようですが、早くカーボンを付けたい場合は、濃いめの砂糖水をチャンバー全体に薄く均等に塗ってから葉を詰めて着火させると比較的早くカーボンが付くようです。


ん〜。多分、間違いだらけでしょうね…我流ですから。私自身で過ちに気付き次第、適宜加筆訂正していきますです。


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